INTERVIEW インタビュー

F.Hさん

2015年入社 豊橋西店・蒲郡店 店長
株式会社ウィズのアパレル部門に入社。3年間アパレル販売員として勤務した後、ベーカリーショパン豊橋西店に異動し6年目。2024年4月に店長に就任

お客様の予想をちょっとだけ超えてゆく。
ショパンのワクワクを更新する企画立案。

アパレル部門からベーカリー部門への異動に不安は?

アパレル勤務中も、ベーカリーへお手伝いに行っていて、スタッフの人柄も知っていたのでそんなに不安はなかったです。

入社後はどんな流れでキャリアを積みましたか?

西店に販売職として異動後、6ヵ月後にリーダー、更に6ヵ月後サブチーフ、その後販売チーフ(3年)副店長 2024年4月店長 どんどん役職をいただき驚いています。

現在の仕事内容を教えてください。

お店の統括、販売が主で、イベント立案・商品開発・店舗管理を行なっています。中でもイベント立案は、各店舗の個性をアピールできるチャンスです。

店舗ごとに違うイベントを開催しているんですか?

はい、そうです。約3ヶ月ごとにある季節イベントは全店共通のテーマですが、その他は各店舗オリジナルの企画です。同じ時期に世界のグルメを取り入れた「トラベルフェア」を開催している店舗があれば、「チーズフェア」を開催する店舗もあったりと、店舗ごとに色々と楽しめますよ。

つまり、その期間に豊橋西店でしか食べられない商品があるということですね! パン好きとしては見逃せません。

そうです!お客様に喜んでいただけそうな企画を各店舗で一生懸命考えています。

イベント立案とは、具体的に何をするのですか?

まずイベントの目玉を何にするかを考えます。それから来客数や売上高の目標を立て、必要な材料の発注や告知に使うチラシの作成を各スタッフに依頼します。

最近あった周年祭では、過去の周年祭からちょっとだけ変化をつけようと思って企画しました。毎年、周年祭の目玉といえば特売だったんです。でも、長年通ってくださるお客様からすると変わり映えがしないですよね。お客様を飽きさせたくなくて、今年は特売ではなく周年祭限定商品を売り出すことに決めました。

限定商品はどうやって決めるのですか?

豊橋西店では特にスイーツ系が人気ですので、スペシャル感と季節感が味わえるりんごのクイニーアマンを決定しました。あとは日々の売れ筋や他店舗のラインナップをチェックして、その他3品の復刻商品と他店でしか売られていない人気パン3品を特別に豊橋西店で販売することにしました。また季節ごとに杏仁豆腐やプチ生チョコタルトなども販売します。

いつもは食べられない限定商品がたくさん出てワクワクしますね。当日の雰囲気はどうでしたか、盛況でしたか?

予想を大きく超えて、1日900名以上のお客様にご来店いただきました。
売上も過去最高額を叩き出しました。普段の1.5倍もの来客数で、夕方までずっと行列でしたね。パンを焼く回数も増やしました。お祭りのような盛り上がりでしたから最終日はさすがにクタクタでしたが(笑)、怒涛の3日間、毎朝の朝礼でみんなで気合を入れて挑みましたよ。みんな良い笑顔で周年祭を楽しんでいました。

むしろ、楽しいから忙しくても乗り越えられるんですよね、きっと。皆さんのパワーを感じます。

イベントの大枠を考えるのは私ですが、実際に商品を試作したり、当日の人員配置など細かいところはスタッフのみんなにも考えてもらっているんです。告知用のチラシ作りやSNSへの投稿も、広報委員会メンバーがしっかりこだわって作ってくれて…。指示通りに動くのではなく、自分達で「良いものを作ろう」と考えて取り組んでいるからこそ、成功させたいという想いが生まれるのだと思います。

みんなが前のめりで取り組めるって、素敵です!

噂に聞きましたが、たま~にベーカリーらしくないイベントも開催されるんだとか。

そうですね、クレープの限定販売も好評で、販売1時間で完売でした。

クレープですか ベーカリーでは珍しいですよね。

お客さまの予想をちょっと上回るサービスを考えるのが楽しいんです。クリスマスの時期はまさにそうで、全店舗でピザにチキン、サンドイッチのオードブルの盛り合わせをご提供しています。あれ、ここってベーカリーだよね!?って思いますよね(笑)。

いつまでも学び続けられる環境で、
人として成長していきたい。

店長としての活躍中のFさんですが、これまでに苦労したことがあれば教えてください。

店長1年目に豊橋西店と蒲郡店を兼務しているところですかね。西店が忙しいため、蒲郡店になかなか行けないので、電話でやりとりして、イベント時以外は蒲郡店にまかせています。
また周年祭とTV放映の影響が重なった秋は、その後も反響があり、年内ずっと忙しかったです。それに加え研修もありとても大変でした。

店長1年目でその忙しさ、どうやって乗り越えたのですか?

研修などで忙しいことを周りのみんなが理解してくれて、「あれやりましょうか、これ手伝いましょうか」と声をかけてくれて、みんなが現場を支えてくれました。

私は事務所にこもって研修の勉強などに集中することができました。

おかげで「大抵のことは乗り越えられる」と思える度胸が身につきました。

想像もしていなかった事態が起きると、何か特別な策を取らなければと考えがちですが、結局一番大切なのは、みんなを頼り、みんなと一緒に乗り越えていくことなんですね…なるほど。

「人間的な成長」にとても力を入れている会社ですので、他にもたくさんの研修を実施しています。ここで働くことを通じて、ショパンの中だけではなく、どこに行っても活躍する人材になってほしいという会社としての想いがあるのだと思います。

私、最初は研修を受けることに消極的だったんですよ。実務と直接関係が無いと思っていたので。でも参加してみると、社外の方と共に学ぶ機会もあって、すごく視野が広がりました。社会に出ると自主的に勉強することも難しくなってしまいますが、ショパンではいつまででも学び続けることができます。

ここで生まれるコミュニケーションが、
お客様の日々の暮らしを明るく照らす。

店長として大切にしていることはありますか?

お客様に対しては、いつ来ても楽しいお店であることです。それは新商品が次々登場する楽しさもですし、スタッフとのコミュニケーションでも感じていただきたいです。ショパンの接客では「パンと一緒に元気を持ち帰ってもらうこと」を心がけています。

具体的にはどんな接客でしょうか。

挨拶や明るいコール、そしてお客様に寄り添う姿勢です。トレーいっぱいにお取りいただいていたらお預かりしたり、小さなお子様を抱っこされていたら、代わりにお取りします。ご要望があれば、パンを小さくカットしてお渡しすることもあります。ちょっとしたご要望によく気がつくスタッフばかりなんですよ。お客様からも喜んでいただいています。
退店されるときには、嬉しくてあたたかくて元気になる、そんな気持ちになっていただけたら嬉しいです。

お客様との距離感は近い方ですか?

そうだと思います。直接のコミュニケーション以外にも、お客様がスタッフのことを知る機会がたくさんあるんです。たとえば、チラシや商品横に立てられているポップ。スタッフのコメントと写真が載っています。自然と目にされると思うので、親近感を持ってくださるのではないでしょうか。常連様で名前を覚えてくださる方もいらっしゃるんですよ。

美味しいパンにあったかい接客が、ショパンのファン作りに繋がっているのかもしれませんね。

そうですね。お客さまの日々の暮らしの中に、ほんの少しでも元気や幸せをお届けできていたら嬉しいです。

きっと大丈夫。またここから頑張ろう。
そう思える場所を作りたい。

スタッフにとってはどんな場所でありたいですか?

「安心できる場所」ですね。1店舗に40人ほどのスタッフが在籍していますが、その一人ひとりにとってそんな場所であることを目指しています。

具体的にどんなことを心がけていますか?

みんなパン作りやお店への想いが強くて、素直で真面目なスタッフばかり。だからこそ、1人で抱え込んでしまいがちです。たとえば技術のこと、後輩への指導のこと…色々あると思います。そういった悩みを解消できるように、2ヶ月に1度、個人面談を実施しているんです。

指導するときに気をつけることはありますか?

すぐに答えを教えたり、私の考え方を強いることはしません。ゆくゆくは自分の頭で考えて答えが導き出せるように、スタッフ自身の考え方を引き出すように「一緒に考える」ことです。それから、普段からたわいもない話で盛り上がったりもします。相談してねって言われても、急には難しいですから。

Fさんの店長としてのモチベーションはどこから生まれるのでしょう。

みんなが朝早くから頑張ってパンを作っていたり、接客してお客さまから感謝されていたり……努力している姿に私がパワーをもらっているんです。まかないのパンを美味しそうに頬張っている姿を見ると、頬が緩んでしまいます(笑)。そういう風景を目にするたびに、働いてくれるみんながもっと輝ける、ここで頑張りたいと思える場所を作りたいなと気が引き締まりますね。

スタッフの皆さんにも、Fさんが優しく見守ってくれているのが伝わっている気がします。

安心できる場所があってこそ、思い切って挑戦もできると思います。私がみんなの背中を押してあげられる存在であれば、とっても嬉しいです。

Fさん、今日はたくさんお話しいただきありがとうございました!

休日の過ごし方

店長もスタッフと同じ日数の休日(定休日+1日)があります。他社のSNSを見て流行りのパンをチェックしたり、人気店に行って新商品やイベントを参考にしたりしています。もちろん、パン以外のことも。ディズニーランドに行ったり、ライブ、プチ旅行などに行き、思いっきり楽しむことが最高のリフレッシュです。