INTERVIEW インタビュー

M.Tさん

2018年入社|佐鳴台店 サブチーフ

 

東海調理製菓専門学校卒業。関東の有名店に就職予定だったが、地元を盛り上げたいという思いでショパンへの入社を決める。内定後の秋からアルバイトとして勤務し、全店舗での製造経験を積む。現在は佐鳴台店で製造全体のサブチーフとプロダクト委員会の委員長として活躍中。

店外へと続く行列に、お客様からの期待を感じた1年目。

Mさんはなぜパン職人になろうと思ったのですか?

M.Tさん

進路を決める高校生の時は、興味がある仕事は色々あったんですよ。料理が好きだから調理師かなと思ったんですが、好き嫌いが多いので多分向いてない、じゃあパティシエになろうと考えたのですが、そういえば甘いものもたくさんは食べられないぞ、と。パンならいくらでも食べられるくらい好きだったので、この道を選びました。

好きなことを仕事にする、というのが軸だったんですね。

そうですね。それも夢中になれるぐらい好きなもの。それがパンでした。将来は地元に美味しいパン屋を開きたいなと考えていました。そのために地元で1番の有名店で修行したいと思い、ショパンへの入社を決めました。

入社後に驚いたことはありますか?

ショパンが人気店だとは知っていましたが、お客様の熱量が想像以上だったことです。毎月のイベントでは入口から外の駐車場まで行列が伸びているんですよ。それも開店前の6時半から待機してくださるお客様もいらっしゃいます。パン屋で、それも郊外にある店舗でコレはすごいぞと思いましたね。初めて目にした時、嬉しかったのはもちろんですが、同時にこの期待に応えたい!と気が引き締まりました。

さすが地元1番のベーカリー! その光景がMさんの職人魂に火をつけたわけですね。

いまはどんなお仕事を任されているのですか?

佐鳴台店の製造サブチーフとして全体を統括しています。現場がとどこおりなく進むように人員配置を考えたり、作業が遅れている部署があればサポートに入ったり。それと商品のクオリティチェックですね。焼き上がった商品に対して、売り場に出せるかどうかを一つひとつ自分の目で確認しています。

ショパンのクオリティを保つ大切なポジションですね。

たとえば生地に穴が空いてしまっていたり、トッピングが綺麗に見えないものは除くようにしています。そもそも作る工程から見直した方が良い場合もあります。そのときは、製造に関わるスタッフみんなで改善策を考えます。

基本的には現場のことは現場のスタッフで解決するようにしているますね。パン作りの答えは一つでは無いので、それをみんなで探していくんです。

美味しいパンを作りたいという人なら、むしろそれが楽しさでもありますよね。

そうですね。それでも難しい時は、上司に相談します。直接相談することもありますし、LINEで話を聞いてもらうこともあります。上司と部下ではあるんですが、割とフランクな関係性だと思いますよ。

目の前のパンを自分ならどう美味しくするか。
そう考えることから開発は始まる。

働いていて、どんな時に嬉しいと感じますか?

一番は自分で開発したパンが売れる瞬間が見れたときです。ショパンの店舗って、厨房と売り場の隔たりがあまりなくて、店内の様子がよく見えるんですよ。自分が開発したパンの前でお客さまが迷われていたり、小さなお子さんがおねだりしていると、気になって見てしまいます(笑)。

それでトレーに乗せていただいたときには、「よっしゃ!」って心の中でガッツポーズしちゃいますね。入社してから気が付きましたが、厨房から店内の様子がよく見えるって実はショパンの大きな魅力だと思います。

Mさんはこれまでにたくさんの商品を開発されてきたそうですね。新商品のアイデアはどこから湧いてくるのですか?

休日、他店のパンを食べたときに思いつくことが多いです。

日々パンを作り、まかないでもパンを食べているのに、休日もパン!? Mさん、お米って食べます?

もちろん食べますよ!(笑)。でも、圧倒的にパン派です。仕事を意識していなくても、無意識に、美味しそうなパンを見つけると気づいたらレジに並んでいるんです……。

真のパン好きですね。

美味しそうだなと思って買うんですが、食べ始めると「フィリングをもっと工夫できないか?」「なぜこの味付けにしたんだろう?」「自分ならどんなアレンジするか?」ってぐるぐる考え始めてしまうんです。そうやってかれこれ20~30個は開発してきたと思います。

Mさんの開発中の頭の中、のぞいてみたいです。

そうですねえ。近くのパン屋でジャーマンポテトのフランスパンを購入した時のことなんですが。パン生地の淡白な味に対して、フィリングの主張が弱いように感じました。これは改良の余地があるぞ、と開発することにしたのです。

フィリングの味を濃くしようということですか?

そうです。ガツンと食べ応えのある惣菜パンにしたかったのです。ショパンでも使っていたポテトサラダをベースに考えることにしました。

まずは塩胡椒をプラス。味見してもまだしっくり来ないので今度はグラタンのフィリングを混ぜてみることにしました。業者からグラタンのサンプルを取り寄せて、アクセントでベーコンもプラス。するとベーコンよりもグラタンの味が強くなってしまった。ので、今度はベーコンをひとクセあるタイプに変えてみました。喧嘩するかと思ったのですが、意外にもしっくりきたのです。その味付けで合格をもらって、無事商品化とななりました。

お客様の反応はいかがでしたか。

想定より良い反響をいただきました! 初めて店頭に並べた日に、朝の早い時間で売り切れてしまうほどでした。仕込みに手間がかかる製品だったので、その日からうれしい悲鳴をあげることになったのですが(笑)。

商品ごとの売上も見れるのですね。

はい。自分が開発したパンがいくつ売れたのかが目に見えてわかります。結果が目に見えると、次も頑張ろうという気持ちになりますね。

元気と幸せをお届けする場所であり続けるために
忘れてはいけないこと。

ショパンに入社して、自分が成長したと思うところはありますか?

最近少しずつ、視点が上がってきているなと感じます。

というと?

最初はパン作り一つに集中していた自分が、経営目線で物事を考えるようになったのです。美味しいパンをお届けするのは大前提として、きちんと売上を出し続けていくにはどうしたら良いのかということを考えられるようになりました。自分でも大きな成長だなと思います。

何かきっかけがあったのでしょうか。

ショパンの商品はプチ贅沢をコンセプトに作られています。ある時、店舗で実施したお客様アンケートでより低価格のパンも売って欲しいという意見を多くいただきました。要望があるなら挑戦してみようと思い、低価格帯のハムチーズパンを開発したのです。

結果はいかがでしたか?

商品としては満足できるものができました。材料費も抑えつつ、個数も売れました。ただ、僕は「低価格商品=ついでにもう一つ買おう」と思っていただけると予想していたんです。でも実際は違いました。

お客様一人当たり、購入するパンの個数は変わりませんでした。つまり、ハムチーズパンを買うことでいつも選ぶ価格のパンが選ばれなくなったということです。「ハムチーズパンの売上個数」としては成功でしたが、「店舗の売上数字」としてはむしろ逆効果でした。

美味しいパンを作ること、お客様の声に応えること、同じくらい売上に対する意識も持っていないといけないのだと気付かされたのです。

それはなぜでしょう。

ショパンのファンでいてくださるお客様に対して、私たちは「いつもよりちょっと幸せ気分になれる、美味しいパンを作る場所」であり続けたいと考えています。売上が出なければ、店舗として営業を続けていくことはできません。「安いから買いに行く場所」ではなく「美味しいから買いたい、その幸せを感じたい」と思っていただけるパン作りに専念しようと考えが改まりました。

嬉しい時も、迷った時も、
お客様や会社の仲間がいたから次も頑張ろうと思えた。

たくさん開発されてきたからこその発見ですね。

そうですね。ただ、こういった数字への意識も養いつつ、自分が「美味しい!」と胸を張れるパンを作りたいという根っこの部分はずっと変わりません!

なんでも挑戦させてくれる環境があるからこその成長だと思います。良い結果になれば喜んでくれる仲間がいましたし、失敗をしたら改善策を一緒に考えてくれる上司がいました。成功しても失敗しても、そこから学んで次に活かせる、それが楽しいんですよね。もっと成長したいって燃えてくるんですよ。

最後に、これからの目標を教えてください!

入社当初は、いずれ独立して自分のお店を持つことが夢でした。でも今は、会社に残って組織を引っ張っていけるポジションを目指すという新しい夢ができたんです。ここでパンを作ることはもちろん、仲間と一緒に働く毎日が好きだと思うからです。

ショパンはまだまだ成長途中ですから、これからいくらでも可能性があります。新規事業も生まれるかもしれません。仲間と一緒に、ここで面白い未来を作っていけるんじゃないかとワクワクしています!

遅番の日のスケジュール

8:30  起床

9:10  出発

9:30  勤務開始・成形作業

12:00 翌日の仕込み・売り場を見て追加生産

13:30 休憩

14:30 早番担当者からの引き継ぎ・追加生産

18:00 床掃除(掃き掃除、モップがけ)

19:00 営業終了・調理器具の掃除・ごみ捨て

20:00 退勤

20:20 帰宅

24:00 就寝

 

製造全体のサブチーフなので、特定の部署には所属せず、日によって様々な工程を担当しています。休憩時間に食べるまかないパンは前日のロス商品。1人3つまで好きな商品を選べます。そのまま休憩室でゆっくりしたり、車の中で仮眠したりします。

休日の過ごし方

休みの日は愛車のお手入れに熱中したり、ドライブしたりしています。どちらも給料を貯めて購入した思い入れのある車。思い切って派手な色にしたのですが、どこに行っても目立つところがとても気に入ってます。ちなみに出勤時は黄色のCOPENです。